社会科見学
甥っ子一家がバッティングセンターに行っている間に更新しようっと。
昨日、23区内でただ一つの牧場に行って来た。場所は練馬区の大泉学園。この近くに仕事の請け負い先があって、納品などの際、たまに前を通ってとても気になっていたものの、なかなか立ち寄るまでには至らなかった。先日、朝日新聞の日曜版にこの牧場のことが大きく載っていて、昨日は先の仕事先に納品の用事があり、時間があったので、「今日こそ」はと立ち寄ってみた。
23区内で唯一のこの牧場、名前は「小泉牧場」と言う。住宅地の中に忽然と牧場が存在し、初めて車の中からこの牧場を発見した時はぶったまげたものだ。ちょっとのぞかせてもらえればラッキーと思っていたのに、牧場主の小泉さんが、一生懸命説明をして下さった。モンゴルの大草原を思い出させるような素朴な笑顔がまぶしい小泉さんは、牧場ひとすじ。現在はスイスで修行もした息子さんと、ボランティアの方数名とともに牛を育てている。次々に周りが宅地化される中、この地で牧場を営み続ける小泉さんのご苦労は想像に難くない。臭い、ハエが多い、鳴き声がうるさい、とありとあらゆる苦情にさらされて、精神的に参った時期が長かったそうだ。小泉さんらの地道な努力が実り、近年では地元の小学校の総合学習授業で子どもたちに生きた貴重な体験をさせてくれる場としても、地域に認められるようになったようだ。
昨日の東京の最高気温は「東京」としての記録としては34℃だったが、ここはかの練馬。35℃以上の猛暑日であったに違いない。牛舎の中の牛たちは一様に舌を出し、よだれをたらしながら、はあはあと息を荒げて、体温を必死で下げていた。牛も犬と同様、汗腺がないので、こうして体温をさげるしかないのだ。牛舎にはいくつかの扇風機がまわっているが、この暑さはそれではとても太刀打ちできない。息子さんたちが、こまめに牛の体に水をかけて体温をさましてやる。牛は熱中症になると、その場でぐるぐる回りだすそうだ。この時はすでに脳に異変が起きているということ。そうならないように、今の時期は小泉さんたちは牛の体調管理にとても気を遣ってあげるようだ。乳の出も今は通常の4割だそうだ。
現在飼育頭数は約40頭。結構な規模だと思う。正直、そんなに飼っているとは思わなかった。秋にはもう少し増やすそうだ。牛舎の中はとても清潔に手入れされていた。一生懸命世話をしてもらって、牛たちは幸せそうだ。牛たちは好奇心が旺盛。興味津々で見慣れぬ私に寄ってくる。その目がとてもかわいい。純真な目だ。
経済動物であるゆえ、寿命尽きるまで面倒を見るわけにはいかない。そろそろ「役目」を終えそうな牛が何頭か、通常の牛舎とは別なところにいた。たしかに年をとって弱っている感じがする。もうすぐ、お別れの時がくるのだろうか。
あれやこれや一生懸命説明をしてくれて、ちょっと寄るだけのつもりが2時間近くになってしまった。帰りに自家製のアイスクリームを食べて、おいとました。「是非また立ち寄ってください。」とかぶっていた帽子を脱いで挨拶をして下さる。最後に握手をした。小泉さんの日に焼けた茶色い手はそれほど大きくはないけれど、厚くて指が太く、中指が大きく曲がっていた。「こんな手になっちゃったよ」と笑う小泉さん。生き物を育てるあたたかい手でした。
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コメント
なして、北海道にいる私よりも牧場見学?40頭も牛のいる牧場が都内にあるなんてびっくりだね。ぽんさん、やるじゃん。
こちらでは牧場を見かけたけど、牛は見れなかった。車からでは。
投稿 Chicago Guy | 2007年8月15日 (水) 21時14分
これが都内?と思うと同時にさすが練馬、とも思うなあ。あはは。
でも私が小学校低学年の頃は、中野区内でも町内に牛を飼っている農家があったよ、1頭か2頭だったと思うけど。農耕用の牛さんだったんだろうか。
学校から見学に行ったよ。
投稿 ふくpi・おふう | 2007年8月15日 (水) 21時53分
Chicago Guyさん
北海道、満喫してる?
いいな、いいなー。
結婚してから二人で北海道に行った時の目当てはやっぱり動物と自然だったよ。
昔から趣味は変わらんのだよねー。
本当に住宅地にこんな牧場があるなんてびっくりしたよ。
続けられる限り、がんばって残していって欲しいです。
おふうさん
おふうさんの子ども時代はまだあそこらへんにも牛がいたんだ!
そうかー!!
今もあそこらへんはまだのどかな風景がいくらか残っているけど。
子どもの頃はまだ、道路を走るバキュームカーも見かけたしね。
3輪自動車も近くにあった。
時代は変わったよね。
投稿 ぽんすけ | 2007年8月16日 (木) 16時42分