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出張から帰ってからのこと

日曜の夜に三太が急患として入院して以来、ひとりでめそめそ泣いているばかりでした。しばらくはブログも書けない、と思っていましたが、今朝になってようやく自分なりに落ち着いてきました。三太も入院以来、「いつ何があってもおかしくないです」と言われながら、がんばっているのだから、がんばらなければ。

 出張に出るまでは三太の変化はなかったです(今から主治医の先生と考えれば、ここ2ヶ月くらいの間に少しずつ体の中で異変が起きていたのでしょう。5月に全身を検査した折にはまったく健康でした)。食欲もありました。出張の朝、出かけようと三太を抱いて階段を下りている最中に、服の上からおしっこをたっぷりかけられてしまい、大慌てで服を着替えてでかけました。いつもと変わらぬ風景でした。 
 土曜日の午後、家に戻った時、三太は相変わらず実家の中を徘徊していました。私の留守中、夜中もほとんど眠らず、夜鳴きをしていたそうです。食欲もなく、預けていったいつものごはんはほとんど食べなかったといいます。私は帰るなり、「ママ、帰ったよ。三太、お留守番してくれてありがとうね」と抱きしめると、何か急にスイッチが切れたように、すうっとおとなしくなって、眠ってしまいました。そんな三太の様子をみて、父も母も「あんたには違うのよね。私たちも精一杯かわいがっているのに、違うことがわかるんだね」と言っていました。一つ気になったのは、いつもはきれいなピンク色をしてしっとりと濡れている舌が、黒っぽく変色していて、乾いていることでした。変だな、と思いながら、一過性のものなのかな、とそれで見過ごしてしまいました。
 その晩は、やはりごはんを全然食べてくれませんでした。好きなチーズなら食べるだろうと口元に差し出しても、まったく食べてくれず、どうしちゃったのかな、と思いました。けれど、まだその時点で私は、いつもと違う環境下におかれての一時的な変化という認識しかできませんでした。三太の興奮はさめずに、一晩中徘徊しながら吠えていました。私は眠れなかったけど、出張中は二晩深い眠りを得ていたので、平気でした。夜中に私が気づかぬうちにふとんの上に二度、大量ではないおしっこをしました。夜が明けた頃、一度外に連れておしっこやうんちをさせようと思いましたが、おしっこもうんちもせず、歩いてはくれませんでした。その日は私も休みをとって、自宅で三太が落ち着くように三太中心にゆっくりしようと決めていたので、朝からのんびりと三太の様子を見守っていました。朝方は家の中を徘徊していましたが、次第に足が立たなくなってきました。疲れすぎかな、と思いましたが、いつもと様子が違うように感じました。朝からごはんも食べず、ろくに水も飲みません。脱水が心配で口の中に氷をいれてやりました。そのうち、まったく足が立たず、うわごとのように吠えながら、寝たきりの状態になってしまいました。息遣いも荒く、苦しそうです。以前からぴくぴくと眠りながらからだを動かすことがよくありましたが、この日はそれが少し激しかった。それが、いつものものなのか、ひきつけのような病的なものなのかが私は判別できず、でも、「何かおかしい、変だ」という不安がどんどん膨らんできました。この日は日曜日でかかりつけの獣医さんは休診です。でも、不安でいてもたってもいられなくなり、お昼過ぎに休診を承知で電話してみました。幸いにも三太の担当の先生がいらしたので、状態を伝えました。先生は3日くらいならごはんを食べなくてもそれほど心配をすることはないのではないか、との見解でした。私も三太の様子が本当に異常なのか、それとも興奮が引き起こした一過性のものなのか、区別がつかず、不安でしたが、明日の朝までこのまま安静に様子をみようということになりました。後でものすごく後悔しました。このとき、「絶対変だから、診てやってください」と強引に診察してもらうべきだったのです。そうしたら、きっとあそこまで悪くはならなかったんじゃないか。
 午後は三太の状態はどんどん悪くなって行きました。寝たまま苦しそうな息をしながら、口の中は相変わらず、乾いていました。鳴き声も出せなくなってきました。脱水が怖くて、氷を口に入れたり、抱いてからだを起こして、水を口元にもっていくと、少しは舐めてくれましたが、いつものように元気よくは飲んでくれません。
 6時頃、「これは絶対に変だ」ともう一度かかりつけのお医者様に電話をしましたが、すでに留守番電話になっており、どなたもお出になりません。コールバックを期待して、三太の状態が悪いので診て欲しいと伝言に入れました。でも、待っている時間も不安なので、夜間・急患を受け入れてくれる獣医さんを調べ、タクシーで行けば20分ほどもあれば行けそうなそれなりの施設を持った病院を見つけ、三太を抱いて出かけました。父も母も出かけているらしく、実家は誰もおらず、出張先の主人にだけ、急患を受け入れてくれる病院に連れて行く旨連絡をしました。
 意識もなくだらりと全身の力が抜けた三太を抱いてタクシーを拾おうと大通りで立っていると、はす向かいに住む三太の親友のひなちゃんのママが偶然自転車で通りかかりました。ひなちゃんのママに会って、私の緊張の糸が切れ、涙がぼろぼろ出てきてしまいました。変わり果てた姿の三太を見て、ひなちゃんのママは驚き、「どうしたの?しっかりするのよ、がんばって」と励ましてくれました。私の涙腺は壊れてしまい、タクシーの中でも脱力した三太を抱きながら泣きっぱなしでした。なんでもっと早くなんとかしなかったのか、三太はどうなってしまっているのか、色々な思いがあふれて涙が止まりませんでした。

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コメント

なんと言ったらいいのか、言葉が見つかりません。ただただ三太くんの回復を祈ることしか出来ないのが、やりきれない。
祈っています。

投稿: ゆっち | 2008年8月 5日 (火) 17時35分

ひとりで心細かったね・・・がんばったね!
あとはもう、病院の先生に任せ、三太くん自身に任せるしかないよね。
ぽんすけさんの気持ちは三太くんに伝わっているから大丈夫!

投稿: kero | 2008年8月 5日 (火) 17時43分

ひとりで、休診の日で、昼も夜も大変で心細かったんだね!!!
まだまだ大変なんだろうけど、とりあえず明日ぽんダンナが帰ってくるまで、ぽんすけさんも、三太クンもがんばれ。後悔なんてしたってしょうがない。泣いて気が晴れるなら、泣いちゃえ~。

投稿: Chicago Guy | 2008年8月 5日 (火) 18時54分

私もばたばたしてて、4日ぶりにPC開けて、びっくりです。

苦しそうな三太くんをみるとつらいでしょうが、自分を責めたりしないで。私も子供が具合悪くて、夜中に救急にいったことがあります。どうしようかと迷いつつ、何もできずに、ただ祈るように、心配してるのって、つらいですよね。
早く、状態が良くなることをお祈りします。ぽんすけさんも、看病で大変でしょうが、どうぞお大事に。

投稿: ヘッジホッグ | 2008年8月 6日 (水) 21時32分

ゆっち
心配してくれたんだね。
うれしいよ。
今まで三太は私たちに充分愛情を振りまいてくれていました。
太陽のような存在だったから、三太のいない灯の消えたようなうちの中はさみしいです。
三太の存在は本当に大きかったの。
皆の祈り、三太にきっと届いています。
ありがとう。


keroさん
命にかかわる大事なことをひとりで決断しなければならないというのは経験がなく、悩みながら、それでも必死でした。
心から信頼できる先生と病院をかかりつけに持てたことは幸運でした。
三太、きっときっとがんばってくれると信じています。


Chicago-guyさん
子どもが小さい時はこういうこと、きっとあるんだろうね。
うちのは年老いている犬だけど、私にとっては子どもも同然の存在なので、どうしてこんな試練が、と思います。
いまだに悔やむことはたくさんあります。
悔しいし、悲しいし、やっぱり泣いてばかりです。


ヘッジホックさん
あたたかい言葉をありがとうございます。
愛する小さいものが、目の前で苦しんでいるのに、何もできないどころか、お医者様に状態をきちんと伝えられなかった。
こんな思いはもう絶対しないように、もっともっと三太のからだのことをわかりたい、と思います。
今は病院にすべてお任せしています。
私もうちで仕事をしながら、祈るだけです。

投稿: ぽんすけ | 2008年8月 7日 (木) 11時39分

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