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ラブレター

 童画家のいわさきちひろの日記や著述を集めた本「ラブレター」を買いました。ふんわりとした画風からは想像できない若い頃の激情から、長い熟成を経て55歳で没するまでのちひろの心持ちの変化が日記や著述、写真などから伝わってきました。子どもの頃からいわさきちひろの絵には「おにたのぼうし」などの絵本で親しんできましたが、大人になってからは特にファンというわけではなかったのです。3年ほど前に、通りかかったちひろ美術館にふらりと立ち寄って、久しぶりに作品やちひろの暮らしぶりを垣間見て、新たに見直した感じです。その時のおみやげには絵本「ぽちのきたうみ」を買いました。三太というわんこがうちにいたので、主人公のちいちゃんの気持ちが自分のことのようでした。ちひろ美術館には居心地の良さそうな、ちんまりしたちひろの仕事部屋が再現展示してあるのですが、そこに「大人になること」というちひろの文章が掲示されていました。それがすごく印象に残っていて、書き写して帰って、何度でも読み返したいような文章でした。その「大人になること」が今回読んだ「ラブレター」に載っていました。この文章がようやく手元にやってきただけでも、私にとっては価値のある本でした。

ラブレター Book ラブレター

著者:いわさき ちひろ
販売元:講談社
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追記:先日買った矢野顕子「音楽堂」の収録曲に、江間章子作詞・中田喜直作曲の「おかあさん」があります。直接接点はありませんが、「大人になること」に通じる詩だなあって思います。

     一人で大人になった顔してみたって
     おかあさん
     ふと呼んでみたくなる
     おかあさん

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コメント

そう、彼女は、「やさしいおかあさんの目線」みたいな画風で知られているけど、なかなか、強い、というか激しい面を持ち合わせているひとだったんですよね。でも、つらいことがあっても、自分の気持ちに正直に、信じる道を切り開いていく、っていうのは、人間としても素敵だと思うし、やはり、表現、創造をするアーティストとして、そうした気持ちって、不可欠なんでしょうね。
中学生の頃だから、もう30年も(!?)前、ちひろ美術館、いったなぁ。
記憶は薄れてしまったけど、自然光がはいる絵本の閲覧室や、木の階段の心地よさをなんとなく覚えています。久しぶりに、行ってみたくなりました。

最近、子供と一緒に絵本に触れることも多いのですが、私は、大人になってみて、ますます、ファンになったかんじです。描かれてる子供たちは、可愛いだけじゃなく、強い目の力を感じさせてくれるような気がします。

「ラブレター」図書館でcoldsweats01探してみようかな。

投稿: ヘッジホッグ | 2010年2月14日 (日) 23時16分

ヘッジホックさん
30年前!そんな前からあったんですね!
私も今から3年くらい前だから、とても印象に残ったんであって、子どもの頃や、う~ん、10年前でも、きっとそれほど印象には残らなかったと思います。
やっぱり40くらいになって、ようやく少し感覚が自由になった気がします。
絵本、子どもの頃に親しみ、子どもを持ってまた、親しみますよね。
私は子どもはいないけど、子どもがいても、いなくても、皆、子どもの頃に立ち返る時期が来るのではないかと思います。
そうして、再度触れた絵本は、子どもの頃とはまた違った気持ちや世界をもたらせてくれるような気がします。

投稿: ぽんすけ | 2010年2月15日 (月) 14時06分

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