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ルーシー・リー展

 午前中時間ができたので、かねてより行く機会をうかがっていた「ルーシー・リー展(於:国立新美術館)」に行きました。
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展覧会概要(国立新美術館のサイトより引用)

窯を開ける時はいつも驚きの連続」。この言葉に象徴されるように、1995年93歳でこの世を去ったルーシー・リーの生涯は、つねに瑞々しい驚きと発見に満ちた陶芸制作に捧げられたものでした。
 ウィーンの裕福なユダヤ人家庭に生まれたルーシーは、工業美術学校でろくろの面白さに魅了され、ほどなくその作品は国際的な展覧会で数々の賞を受賞し、高い評価を得ていきます。しかし、迫りくる戦争の足音とともに亡命を余儀なくされ、1938年ロンドンに居を移すと、以後およそ半世紀にわたり同地で制作を続けました。
 バーナード・リーチやウィリアム・ステート=マリーといった英国初期スタジオ・ポタリーの作家たちが作り上げていた、大陸とは異なる陶芸環境の中で、ルーシーは当時の先鋭的な建築やデザインの思潮とも響き合う独自の様式を確立していきます。ろくろから生み出されるかたちに色彩と装飾が一体となり、静かでありながらも強い存在感をもつその作品は、ルーシーが制作の中で見出した発見と喜びを鮮やかに伝えています。
 本展では、20世紀を代表する陶芸家、ルーシー・リーの創作の軌跡を、国内外の優れたコレクションから選りすぐった約250点でたどります。英国の研究機関に寄贈された豊富な関係資料をふまえた没後初の本格的な回顧展となります。
 

自分は器(特に陶器)が大好きなので、とても興味を持ってでかけたのですが、これ、見逃さなくて本当によかったと思いました。器好きを自認するする人(特に女性)には絶対に見逃さないでほしい展覧会です。期待以上の器が待っていますよ。
 ルーシーの作品はどれも「触ってみたい。手のひらで包んでみたい。実際に使ってみたい」という器です。無駄のない静かな佇まいの中に、芯の強さを感じる器たちです。彼女が無心にろくろに向かっている姿、窯を開けた時の驚きや喜びが伝わってきます。器のほかに、一時期製作していた陶製のボタンもたくさん展示してあります。これもまた一つ一つが非常に個性的で、きれいで、どれも皆欲しくなるようなかわいらしさです(会場のショップに本物?レプリカ?のボタンが売っていましたがひとつ100,000円でした!)。その他、ルーシーの釉薬ノートや、バーナード・リーチやハンス・コパーたちと交わした手紙、裕福な家庭に育った幼少期の写真などの資料も豊富に展示されています。ろくろに向かう円熟期のルーシー、晩年の優しい横顔などのポートレートなどをみていると、とても魅力的な女性だったことを感じさせます。美しい色彩・質感・佇まいは実物を自分の目で見ないとわかりません。(6月21日まで・火曜休館)。

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コメント

すてきな陶器に囲まれた空間、よさそうですねー。
ルーシー・リーというとイメージする姿がもうあるので、まあいっか、なんて思っていましたが(笑)、空間ごと楽しめそうで、チャンスがあれば出掛けてみたいです。

私がよく見ている美術展系ブログに、かなり詳細があります。余韻を楽しむために、ぜひ覗いて見てください♪
http://bluediary2.jugem.jp/?eid=2119

投稿: kero | 2010年5月13日 (木) 17時33分

keroさん
「まぁいいか」じゃ、もったいないですよー。
私は今までの美術展では一番時間かけてじっくり観た展覧会じゃないかと思います。
次回企画のオルセーも見に行く予定です。
私の数少ない海外旅行で行った思い出の美術館です(ボストン美術館もだわ)。

投稿: ぽんすけ | 2010年5月14日 (金) 08時26分

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