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「グリーン・ゲイブルズ」に浸る

Photo  土日も仕事だったので、昨日は一息入れることに。お昼に友達とランチをして、その後一人で渋谷で映画を観た。映画はもちろん、「赤毛のアン~グリーン・ゲイブルズへの道」です。映画館は道玄坂上にあるミニシアター「Cinema ANGELICA」。節約して水曜の1,000円デーに行こうかとも思ったけど、たまの映画、混んでるよりいいか、と。目論見以上にガラガラだった(笑)。のんびり観られて最高。

懐かしいアン。もう最初から懐かしさで胸がいっぱいになって、もちろんしっかり覚えているオープニングテーマを一緒になって口ずさんで、涙が出て困った。そうそう、この素晴らしいオープニング、夢みたいだったなあ。今、原作も読んでいるんだけど、アニメは本当に原作に忠実に作られていたんだと改めて驚愕。セリフが、ほとんど原作どおり。このアニメが放映されていたのは1979年だったそうなので、当時私は13歳だったということだ。子どもの頃と記憶していたが、もう中学生だったのだ。多感な時期に「赤毛のアン」に出会えたことはきっと幸運だったのだ、と今になり思う。そして、それから31年経った今、改めて見直すと、中学生当時は思い至らなかったことがたくさんある。TVで観ていた頃は、アンの立場に立って見ていた気がするが、今は完全にマシュウとマリラの心情に近い。人生の折り返しをとうに過ぎた実直な兄妹。極端な恥ずかしがりやのマシュウと、そんな兄を支えるうちに自分まで婚期を逃したしっかりものの妹マリラ。子どもを引き取るのだって、慈善ではなくて、「年老いたマシュウを助ける働き手が欲しい」と男の子を希望していたことは、とてもシビアだし。マシュウもマリラも、決して生きるのが器用なタイプではない。そんな二人がひょんな行き違いからアンという空想力豊かでエキセントリックな女の子を引き取るはめになり、アンの引き起こす様々な事件に驚かされながらも、アンへの愛情に目覚め、深く耕されていく。一方のアンも家族を得て、健やかに伸びやかに成長していく。とても味わい深い話です。むしろ大人になった今だからこそ、気付かされること、励まされることに溢れています。
 アニメーションは原作の世界を本当によく表現していると思います。自然豊かなグリーン・ゲイブルズにやってきたアンの感動がそのまま伝わり、自分が体感しているように感じられます。そして、照れ屋のマシュウの愛情深さに泣けます。登場人物たちの数々の名セリフ、本当に深いです。
 今回はアニメ全50話のうちの1話から6話までの再編集で、アンが紆余曲折を経て、「グリーン・ゲイブルズのアン」になるまでの部分の公開ですが、今後もアンの成長を見守りたいと思います。

 蛇足ですが、途中から私はアンがウィルと重なって仕方ありませんでした。ウィルもきっとあれこれ不安を抱えながら我が家にやってきたんだろうな、辛い経験したんだろうな、と。そして、引き取ったことは私たちにとって大きな一歩であり、福音だったんだ、と大げさですが、思いを新たにしたのでした。

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コメント

いらしたんですねぇ。

私も新聞広告で見つけて行こうかとおもってたんだけど、
(ちなみに、木曜日は子連れ割引もあるみたい)
一時、アンにはまっていた娘も最近はそうでも無くて、アリエッティの方が良い、言われてしまった。ショック。

私はアニメ見てないんですよね。それで、子供向けかなぁ、って先入観もってたんですが、セリフも原作に忠実で、ぽんすけさんも涙してしまう、大人の鑑賞にも充分、というなら一人でも行ってみようかな。

確かに昔読んだ児童文学も、今、読むとまた別のツボで、いろいろ感じることありますよね。とういか、だからこそ、名作として残るのかと。
「子供だまし」じゃなくて。良いものは普遍なんですよね。

ウィル君思って泣けてきちゃうっていうの、わかります。


投稿: ヘッジホッグ | 2010年7月27日 (火) 23時23分

ヘッジホックさん
お子さんとご一緒は、お嬢さんたちのご希望どおり、アリエッティの方が楽しめると思いますよ。
こっちのアンはまだなんたって「さわり」の部分だけなんで、大人には事情がよく理解できても、子どもはどうしても「これで終わり?」って欲求不満になっちゃうかも。
お嬢さんはアンのお話をちゃんと知っていらっしゃるから楽しめるかもしれないけど、赤毛のアンを読んでいなかったり、知らなかったりする小さい子には少し無理があるかもしれません。
アンの弾丸のようなセリフも長いし(笑)。
あ、でも、子どもをあなどっちゃいけませんね!
私が思う以上に感じるものがちゃんとあるかも!
ただ、会場で見かけた親子も、小学生の中学年以上くらいかな?って感じでした。
私と母、みたいな組み合わせ(当時一緒にテレビを見ていた子どもと親)もいました。
映画用に無理やりカットしてまとめれば子ども向けになるかもしれないけど、製作者の強い希望で敢えてそれをせず、一部だけを公開するあたり、完全にターゲットは大人かもしれませんね。
事情が許せば、是非、ヘッジホックさんだけで心置きなく観に行ってみてください!!
音楽もすてきですよ!
子育てすると、自分が子ども時代に読んだり、読んでもらったりしたものをもう一度、親、大人の立場で与えたり、読み直しますよね。
それって、きっと新たな視点をくれるだろうな、と思います。
私の子どもの頃の大好きな本は、「秘密の花園」とか「若草物語」とか「あしながおじさん」「ハイジ」、国内の作家さんのものでは「霧のむこうの不思議な町」とかです。まだまだあげたい、一部ですが。
やっぱり少し夢見がちだったんだろうと思います(日常、表に表れる性格的には非常に現実的で、悲観的なんですが、ベースにはそういう部分が確かにあるようです)。

投稿: ぽんすけ | 2010年7月28日 (水) 10時28分

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