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つながる

 フシギなつながりに驚くことがある。ごく最近の「つながり」では、旅先の読書ラウンジで手にとって読み始めた池波正太郎の「侠客」。この「侠客」の主人公は塚本伊太郎(後の幡随院長兵衛)だが、読了直後に読んだ(知り合いの小学校の校長先生のお話に登場したので読んでみた)さだまさしの「眉山」の中にも、偶然、幡随院長兵衛の有名なセリフ(幡随院長兵衛は、歌舞伎や芝居でとりあげられている)「お若いの、お待ちなせえ」が出てきて、びっくりした。幡随院長兵衛を「侠客」で初めて知り、何の脈絡もなくその直後に読んだ本にも登場するって、すごい確率じゃないでしょうか。
 ちょっと別の意味合いのつながりでは、テレビの特集をきっかけにシカオちゃん(スガシカオのこと)ブームが再び自分の中で起こって、それまではCDを聴くだけだったんだけど、シカオちゃんのことを調べてみたら、シカオちゃんは実は大の村上春樹ファンで、村上春樹もシカオちゃんの音楽(メロディーも歌詞も)を評価していて、小説「アフターダーク」にもシカオちゃんの曲が登場していたり、エッセイ「意味がなければスイングはない」にはスガシカオ論が載っていた(なぜか、この2冊、私読んでないのです・・・)。(そういう未読の本がまだ多少あることは横においておいて・笑)村上春樹ファンの片隅にいて、シカオちゃんの世界に惹かれる私には、この事実=つながりはかなりかなりうれしいものがあり、「!!!!!」っと思ったのでした。
 今読んでいる梨木香歩のエッセイ「不思議な羅針盤」の中にもあった。梨木さんが「シロクマはハワイで生きる必要はない」という言葉を紹介していたけれど、私もいろいろ悩みの多かった時期に、別の本で同じように「シロクマに赤道で生きろとは誰も言わない」という言葉を読んで、とても楽になったことがあって。梨木さんの本や世界には、私には憧れや共感できることがこのほかにも色々あるので、「ああ同じ言葉、同じ気持ちを共有できているんだ」と、まことに僭越ながらうれしく思った次第です。
 そういう「あ、ここでも!つながってる!」ということは、結構多いものです。中身も見ず何気なく借りた本が、その時の私にとって、すごく重要な本だった、ということもあります。きっと、無意識のうちに、私が何かを求めてたんだと思います。そういう何かを「求める」という気持ちは大切で、きっと求めていれば、そういう不思議なつながりにいざなわれて、思いがけぬ出会いができるんだ、と思いました。

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コメント

フシギなつながり、あるよね。
シカオさんと村上春樹つながり、知りませんでした(笑)

共感する事が多い書き手の文章って、「そうそう!こう言いたかった!」と、ことばにできなかった表現に出会うことも多いですよね。だから読書はやめられない・・・ね。

投稿: kero | 2011年3月29日 (火) 13時54分

読書はつながりで進みます。何冊か併読する性格ですが、今読んでいる”坂の上の雲”は”蒼穹の昴”の次で、その前は”世界の歴史”でノモンハンのあたりや、その前はベトナム戦争の”本当の戦争の話をしよう”なんかまあいろいろ犯罪物も含め、つながってますdog
今は朝日新聞連載の川上弘美さんの”七夜物語”で光と影が混沌を消そうとする、なんか今の日本をつなげてしまいます。混沌(カオス)は難しいですが、ボランティアや愛は混沌からあるのでは・・それが普通の様な気もします。優劣主義は怖いです。
 愛用の無洗米に我欲が目をつけたようですthink普通米でも3回くらいの研ぎで十分なのに・・・スーパーは気分悪くなりますねhappy01

投稿: ルナまま | 2011年3月30日 (水) 09時56分

keroさん
シカオちゃんが村上春樹に影響を受けていることは、シカオちゃんの熱心なファンなら知っていたことのようだし、村上春樹のもっと熱心なファンで著書を全部読んでいれば、もっと早くにつながったのでしょうが、「私時間」(笑)でつながりました。
どっちかのルートでつながりを意識しつつ好きになったのではないので、こんな風につながりを知った時はより幸せ感が強い(笑)。
好きなものの断片を集めていくと、つながっているんだね、きっと。
エッセイでの著者の考え方や見方はともかく、小説や物語の中でも、不思議なつながりを感じるのは、やっぱり面白いですね。


ルナままさん
そうですね、私も読書はつながりが多いです。
その本の内容でのつながりや、その時にたまたまた目にしたり、聞いたり、接触したりのものから気になったものを読んでみたり。
いずれにしても、自分のアンテナにひっかかったものだから、やっぱり底辺でつながっているのかも。
混沌はないと変だと思います。
あまりに理路整然としたもの、白か黒かだけのものは、怖いです。
私も愛用しているのですが、無洗米、我欲ですか(笑)?
私も聞いた時は「自然のものなのに?」とびっくりしたのですが、意外なことにお米のとぎ汁は排水をとても汚す、という調査を聞いたので、研ぐ手間が省けて、環境にもいいならいいじゃないか、と簡単に取り入れたのでした(生協でも、無洗米は通常米よりも勢力があった気がするし)。
先日教えてもらったサイト、昨日一日突然外出してしまったので、まだ見てないのです。
なんだか怖いですが、今日、確認してみます。
情報、どうもありがとうございます!

投稿: ぽんすけ | 2011年3月30日 (水) 10時23分

ルナままさん
無洗米、「我欲の鬼」になっている「買いだめ魔」が目をつけて、買占め始めたってことでしたね!
読解力がなくて、ごめんなさい!
うちが年間予約している無洗米も、無洗加工ができなくなっている(工場の停電などのため)ようなので、だいぶ品薄なんだと思います。
それと、きっと自粛ムードや、怖さで外に出かけるのを控える人が増えたり、節電で会社が早上がりになる人も結構いるでしょうから、ごはんをおうちで食べる人が増えているんでしょうね。
そういう米需要もあるような気がします。

投稿: ぽんすけ | 2011年3月30日 (水) 13時22分

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