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GAMAN

 英語表現にない日本語として、最近では「MOTTAINAI(もったいない)」が流行ったけれど、今回の震災をめぐって、海外のジャーナリストは、日本人の美徳として、「GAMAN(我慢)」という言葉に注目したようです。ラジオでそんなことを耳にしました。
 日本人の「GAMAN」は、海外の人達にとって今回初めて認識された言葉ではなく、そういえば、去年のTV(クローズアップ現代)で、日系アメリカ人の「GAMAN」の結晶を紹介した番組を見たことを思い出しました。戦時中、収容所で過酷な状態に置かれていた日系アメリカ人たちが、その状況の中でも、希望を失わず、わずかな木切れなど身近で手に入る限られた破片を使って、非常に美しいアートを作っていたこと、それが戦後50年経って次々と見付かり、スミソニアン博物館で「THE ART OF GAMAN」=”我慢の芸術”として、展覧会が開かれたことを紹介する番組でした。その作品は、とてもアートを本職としていなかった人が作ったものとは思えないほどの精巧さ、今でも通用するほど卓抜したデザイン性を持っていました(番組の詳細はコチラです)。
 まさか、日本が現在置かれるような事態となって、このような形で改めて日本人の「GAMAN」が紹介されることになるとは思いもよらないことでしたが、何もかもを失った非常に厳しい状況の中でも、プライドを持ち、他者を気遣い、現状を受け入れ、我慢する方々をみると、人間の尊厳を感じます。地震が起きるまで、「自由」という言葉に隠れて、「我慢」という言葉はすっかり根暗なイメージになり、日本人の多くが忘れそうになっているように見えたけれど、そんなことはなかったのです。残念ながら、被災していない人の中には我慢ができない人も多いことも事実ですが。我慢と甘受の先には、新たな希望があることを信じています。それでこその我慢です。自戒しつつ、自分も頑張らなきゃと思います。

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