幸せのものさし

おととい、古い友人から久しぶりに電話をもらった。新しい暮らしが始まって、人生のハイライトの中で戸惑いながらも何とかきっとがんばっている頃だろうと思っていた。ぽつぽつと近況を話してくれた彼女。目の前に広がる大海原を前にして、ちょっと立ちすくんでいる、そんな感じだった。彼女と一緒で、何かにつけ、立ちすくんで生みの苦しみを味わってからでないと行動できない私なので、「焦らないでひとつひとつゆっくりでいいから取り組んでいけば、何とかなっていくよ。大丈夫だから。」といってあげるのが精一杯。私自身に掛ける言葉のようだ(笑)。
 ラジオから竹内まりやの新曲「幸せのものさし」が流れている。昔から竹内まりやの曲がダンナの山下達郎の曲とともに好きだったけど、最近のまりやさんの曲は「人生の扉」に代表されるように、人生の先輩からのあたたかい応援歌のような曲が多くて、とても励まされる。人生のプライオリティー、決めるのは自分。何を選んで、何をあきらめるか。幸せのものさしは自分自身の中にある。大人になっても続くないものねだり、自分にないものを数えずに、抱いているものを数えよう。そんな歌詞を聴きながら、「いいこと言うな~!」と励まされてます。
 電話の中で友人が「40にもなれば、皆そうしていることなのに自分はしていない、焦ったので右に倣えで思い切って背伸びした・・・」と言っていた。私も皆ががんばっているのに、どうしてもがんばれずに折れてしまった時、人と比べて「なんて弱いんだろう」と弱い自分を卑小に感じて悲しかった。でも、そうじゃないんだ、と思う、人それぞれキャパシティーが違う。生まれてきた環境も違うし、今ある環境だって違う。人それぞれの暮らしがあっていい。40歳だって、人それぞれのあり方があっていい、違ってたっていいんだと思う。だから、自信をもって、のろくてもかっこ悪くても、一歩ずつ歩いていけばいいんだ、と思う。

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グレートジャーニー・「ぐるりのこと」・あれこれ考える

 昨日の夜、大好きな関野吉晴さんのグレートジャーニーを放送していた。関野さんは私の理想の男性だ。どんな過酷な旅にも決して屈せず、どんな土地の人にも昔からの友人のようによりそうように静かに溶け込んでいる。どんな人も拒まない、包み込むように優しくて、それでいて個の強さを感じるまっすぐな曇りのない笑顔。いつ見ても素敵な人だな、と思う。昨日の旅路の中で、左足の指先が奇形して肥大化して、痛くて夜も眠れないという少女と出会った。先天的な奇形であれば外科手術をすれば治るが、後天的なものであれば悪性の骨肉腫である可能性が高い。医者である関野さんの診察を受ける彼女の硬直した悲しい目と表情が印象的だった。結局関野さんは彼女が気がかりで、地元の専門医に彼女の状態を診てもらえるように手を尽くし、結果、彼女の腫瘍が先天的な良性のものであることが判明し、彼女は手厚い看護のもと無事に手術を受けることができた。専門医が彼女の腫瘍が良性であると判断を下した時の関係者全員の晴れ渡るような安堵の笑顔、手術を終えて退院する時の少女の別人のように柔らかな笑顔もまた、至極印象的だった。国境や民族、言語や文化を越えた感情と表情。
 
 
 最近読んだ梨木香歩さんのエッセイ「ぐるりのこと」。民族間の紛争や対立をめぐる思い、加速度をつけて二極化が進む世界のことが書いてある。深く共感する箇所がたくさんある本だったけど、特に印象的だった部分。昨日のグレートジャーニーを見ながらもう一度読んでしまった部分。

「たいていの場合、個人や集団の中で混沌としていたものが、その対立関係がその境界が、にわかにクリアーに突出してきたような気がする。さあ、おまえはどっちなのだ、と日本は迫られ、個人も迫られ、そのたびに重ねていく選択が、知らず知らず世の中の加速度を増してしまう。いいとか、悪いとか、そういう二分法ではないところで、私たちはうかうかとこの世界の加速度を増してゆく何かに荷担していってしまう。(中略)ただ、わかっていることは、クリアーな境界に、ミソサザイの隠れる場所はないということだ。蛇の隠れる場所もないかわりに。・・・」

「(ドミノ倒しのストッパーを例に)・・・その間隔内で悲劇が起こっても、他の部位に伝染させないためだ。ダイレクトに加速を伝えない、絶縁体のような役割をする。理解の難しい異言語の存在を、私たちはもっと敬虔かつポジティヴに受け止めてもいいのかもしれない。」

「かつてないほどグローバルなこの時代に生み出された、知れば知るほど違いが浮き彫りになり、嫌悪感が増す、という、どうしもようもなく生理的にアンヴィヴァレンツを基軸とした、人種憎悪の巨大な負のエネルギーは増大するばかりではなかったか。民間のレベルで言えば(中略)親和的に共感を育む、ということには必ずしも言語を必要としないのではないか。」

(以上、梨木香歩著「ぐるりのこと」新潮社刊・より)

言葉って難しい。使わなければ伝わらない。けれど、言葉を尽くして話し合っても、努力しても、お互いの違いがより明白になるだけで、かえってお互いの距離が離れてしまうことも、ある。

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山形の旅・覚悟にはまだ準備がない

 父と母がこの時期恒例の冬の旅に出かけた。今年の目的地は山形。おととしの今頃、私たち夫婦も父や母と似たようなコースを旅したので、ちょっと懐かしい。東京も今日は小雪が舞っているけど、山形も雪で水墨画の世界だろうな。おととしの私たちの旅行のスナップを何枚か載せておく。銀山温泉、最上川の舟下り、肘折温泉、湯田川温泉、寒鱈汁・・・。雪に閉ざされ、とても不便(電車の旅だったので、乗り継ぎや電車・バス待ち時間に悩まされたのも楽しい思い出)だったけど、温泉がよく、魚もお肉もおいしく、何より人があったかい、いいところだったです。
Photo Photo_2 Photo_3 Photo_4 Photo_5 昨日のことだけど、店でちょっとショックな出来事があった。父の老いを嫌でも認めざるを得ない出来事だった。こんなことは今まで一度たりともなかった。父の失敗を目の当たりにした私もうろたえ、父につられるように普段はしないヘマをした。その後、その出来事を打ち消すような、楽しく、出来も上々の仕事ができたけれど、それでもその悲しい出来事は消しようがなく、気持ちが晴れることはなかった。父も老いていく祖父のことをこんな風に受け止めながら来たのだろうが、祖父がそうであったように、いつか必ずやって来るひとつの象徴的な出来事がとうとう自分の身にも起こったことは、父にとってとてもショックだったに違いない。私もいろいろ覚悟をしなきゃという思いで、一日気持ちが重かったのだとわかっている。
 父や母には昨日のことは忘れて、元気で楽しく旅してきてほしいな、と思う。

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ダンナが欲しかったモノ・再び考えた

ダンナが注文していた大事なコレクションが昨日届いた。
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レッズがアジアチャンピオンになった記念Tシャツ。夏に海で着るつもりだったらしいけど、届いたTシャツを見て、「やっぱりもったいなくて着られない」とつぶやいていた。妻も妻なら、ダンナもダンナで貧乏性(笑)。

 ところで、昨日悩んでいた加湿器だが、昨夜熟考の結果、まずは湿度計を買って、本当に加湿器が必要なのかを調べてからにすることにした(笑)。そして早速、湿度計を発注した(笑)。は~、これで落ち着きました~。
 でも、ちまちま欲しいものを買うことだって、人生の楽しみなんだ!ムダなもんは買いたくないけど、それでもどうしても本当に欲しいものは、ケチケチせず、やっぱ買うのが正解だ~!ビバ、人生!一度きりの人生だ~、楽しまなきゃ損、損!!

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いよいよ大晦日

いよいよ大晦日。2007年も今日でおしまい。この前、ラジオで歌手に「今年を漢字一文字で表すなら、あなたは?」って聞かれていたのを思い出して、掃除をしながら、なんとなく私も考えてみた。いくつか思いついた中で、私の選んだ今年の一文字は「脱」です。家族揃って無事に今日が迎えられたことに素直に感謝。来年もこんなふうに平穏に年の瀬が迎えられるように、かっこ悪く不器用ですが、やっぱりがんばっていこうと思います。
 一年間、多くの人たちに助けられて、今の私がいます。本当にお世話になりました。
 皆様もどうぞ良いお年をお迎えください。 

 今年のブログはこれでおしまい。これからダンナの実家へ出発します。新年、落ち着いたらまた書きたいと思います。つたないブログを読んでくださった皆様に改めて御礼を申し上げます。
 (写真は昨日の夜の私と三太。ダンナがイタズラで寝そべる私に寝ている三太を乗せたら、そのまま熟睡していまいました。お肉がたっぷりついた柔らかおふとんが寝心地よかったみたいです・笑。来年もこんなふうに三太と過ごせることを心から祈って。)
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田沢湖の風

Photo 我が家に田沢湖から秋風が吹いてきました!私がブログで使わせていただいている壁紙をデザインされたほのかえるさんの野鳥カレンダーとカエルカレンダーと、ほのかえるさんとお父様の合作、「あきた自然シリーズ」(vol.1&vol.2)のDVDを買いました!

私はほのかえるさんの大ファンです。いつもほのかえるさんのやさしくて温かい文章と、田沢湖の美しい里山風景の写真、愛犬のリリィとブランや、里山の住人たちへの愛情溢れる優しいまなざしに癒されている者の一人です。Chicago Guyさんがカエルを飼っていたことや、ほのかえるさんの心温まるブログを見ているうち、私もいつの間にか子どもの頃のカエル大好きだった気持ちを思い出し、身近なカエルを探すようになっていました。都会は自然が少ないけれど、その少ない緑や水辺で一生懸命生きる小さな命、人知れずひっそり咲く花を、とてもいとおしく思うようになりました。
 田沢湖には行ったことがないのですが、ほのかえるさんのフィールドに、いつか必ずお邪魔したいと思っています。ほのかえるさん、田沢湖の風をありがとう!

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