乙女と魔女

Photo あちこちですずらんが見頃です。乙女チックで清楚で、やっぱりかわいい形の花だなあ。
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ナスタチウム。大好きな本「西の魔女が死んだ」で、おばあちゃんが裏庭で摘んだキンレンカ(ナスタチウム)の葉っぱをサンドイッチにはさんでいました。おばあちゃんの魔女修行、少しずつ、私も「魔女」になりたい。半分マジです(笑)。

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つながる

 フシギなつながりに驚くことがある。ごく最近の「つながり」では、旅先の読書ラウンジで手にとって読み始めた池波正太郎の「侠客」。この「侠客」の主人公は塚本伊太郎(後の幡随院長兵衛)だが、読了直後に読んだ(知り合いの小学校の校長先生のお話に登場したので読んでみた)さだまさしの「眉山」の中にも、偶然、幡随院長兵衛の有名なセリフ(幡随院長兵衛は、歌舞伎や芝居でとりあげられている)「お若いの、お待ちなせえ」が出てきて、びっくりした。幡随院長兵衛を「侠客」で初めて知り、何の脈絡もなくその直後に読んだ本にも登場するって、すごい確率じゃないでしょうか。
 ちょっと別の意味合いのつながりでは、テレビの特集をきっかけにシカオちゃん(スガシカオのこと)ブームが再び自分の中で起こって、それまではCDを聴くだけだったんだけど、シカオちゃんのことを調べてみたら、シカオちゃんは実は大の村上春樹ファンで、村上春樹もシカオちゃんの音楽(メロディーも歌詞も)を評価していて、小説「アフターダーク」にもシカオちゃんの曲が登場していたり、エッセイ「意味がなければスイングはない」にはスガシカオ論が載っていた(なぜか、この2冊、私読んでないのです・・・)。(そういう未読の本がまだ多少あることは横においておいて・笑)村上春樹ファンの片隅にいて、シカオちゃんの世界に惹かれる私には、この事実=つながりはかなりかなりうれしいものがあり、「!!!!!」っと思ったのでした。
 今読んでいる梨木香歩のエッセイ「不思議な羅針盤」の中にもあった。梨木さんが「シロクマはハワイで生きる必要はない」という言葉を紹介していたけれど、私もいろいろ悩みの多かった時期に、別の本で同じように「シロクマに赤道で生きろとは誰も言わない」という言葉を読んで、とても楽になったことがあって。梨木さんの本や世界には、私には憧れや共感できることがこのほかにも色々あるので、「ああ同じ言葉、同じ気持ちを共有できているんだ」と、まことに僭越ながらうれしく思った次第です。
 そういう「あ、ここでも!つながってる!」ということは、結構多いものです。中身も見ず何気なく借りた本が、その時の私にとって、すごく重要な本だった、ということもあります。きっと、無意識のうちに、私が何かを求めてたんだと思います。そういう何かを「求める」という気持ちは大切で、きっと求めていれば、そういう不思議なつながりにいざなわれて、思いがけぬ出会いができるんだ、と思いました。

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台所の神様

 この前読んだ川上弘美のエッセイ「なんとなくな日々」の中に、台所や台所の神様の話があって、それ以来、台所や台所の神様が気になって仕方がありません。昔の民家の台所は土間でかまどがあって、畑でぬいてきたばかりの土のついた野菜や、それこそ家畜をつぶして食したり、と、大地や土や生き物の命に直接つながっている場所だったことを思うと、実はとても神聖で特別な場所だったんだなあと思いを新たにしました。時代は変わり、「キッチン」という呼び方の方が似合うようになった今でも、そういうことを想像することは何だかとてもいいことだと思います。調べてみると台所の神様は「荒神様(こうじんさま)」という神様で、かまどの守り神様なんだそうです。うちの台所は、昔金閣寺に行った時にもらったお札と(昔からうちの実家の台所には荒神様こそなかったけれど、いつもお札が貼ってあったので、もらったお札を貼ってみたってだけです)、「台所にお祀りしておくといいらしいよ」と買ってきてくれた母の身延山みやげの大黒天(五穀豊穣・開運招福の神様だけど、古来寺院の厨房の神様だったらしい)のお守りを貼っています。何気なく貼っていた神様だけど、実はうちの台所を見守ってくれてるんだなあと心強く思いました。品川・青物横丁の海雲寺には荒神様がまつられているそうで、毎年3月と11月の27日と28日は「千躰荒神祭」が開かれるそうなので、今度お参りして、荒神様のお札も買いたいな、と思いました(ここにお参りした後は寄り道しちゃいけないそうです)。

なんとなくな日々 (新潮文庫) Book なんとなくな日々 (新潮文庫)

著者:川上 弘美
販売元:新潮社
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Photo 明日から、2泊、小さな旅をしてきます。テーマは脱力です(笑)。予定は詰め込みません。今回は諸々の状態を勘案して、ウィルはじじばばに預かってもらうことになり、久々に人間だけの旅行です。もうじじばばに預けてでかけてもウィルが迷惑をかける心配はないけれど、さんぽの時に母が転んでケガでもしたらどうしようと、それだけが心配です。ウィルと行けないのは寂しいけれど、のんびりさせてもらうよ。

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黄・橙

今朝のあささんで。今日は黄色や橙の木々。
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イヌシデ。

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これもイヌシデ。

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これはカエデ。

Photo_2 つわぶきの花も咲き始めました。

2日くらい前の新聞に「お別れの会」の日程が載っていて、初めて今月初めに亡くなられていたことに気がついた。佐野洋子さん。絵本は読んだことがなかったけど、たった2冊しか読んでいない晩年のエッセイが心にしみました。代表作であろう「シズコさん」を読んだ時のブログ(コメ返)には、「時にクスっと笑いながら、最後は涙が止まらず、枕に涙の大きなシミができました。大人になってから読んだ本で一番感動して泣いた本かもしれない」と書いてあります。あんなにいさぎよい生き方はできません。今頃天国でお母さんとどんな会話をしているのだろう。安らかに。ご冥福をお祈りします。

シズコさん Book シズコさん

著者:佐野 洋子
販売元:新潮社
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役にたたない日々 Book 役にたたない日々

著者:佐野 洋子
販売元:朝日新聞出版
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ウーちゃんがこんなところに!

見慣れた風景の中に、ウィルを見つけた!
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                    ウィルより細面かなあ・・・。

ここのところ、睡魔に襲われ、細切れにしか読めなかった「1Q84~BOOK3」、ようやく読了。昨夜だけで後半半分近く読んだ。2時間半くらいしか寝てない~。

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乙女座

 先日、ひっそりと、ひとつ年をとりました(笑)。誕生日を迎えてうれしい年頃はすでに遥か遠い昔。ひとまず健康で、身体的にも社会的にも人並みに毎日きちんとごはんを食べられる幸せをかみしめるお年頃になってしまいました。この年でダンナと私、双方の両親が元気でいてくれるのも、本当に幸いだと思います。
 
 つい先日、仕事で外出していた折、ほんのちょっと時間をつぶさなきゃならなくなったので、近所の本屋さんをのぞいておりました。ふらふらと本棚を見回っていて、ふと目に付き、なんとなく手にしたのが、「乙女座」(石井ゆかり著)という本でした。占いとか星座とか、多くの女性がそうであるように私も一応参考にするのですが、乙女座のイメージ、だいたいそれほどよくありません(笑)。加えていえば、血液型がA型・乙女座・長子長女っていう私の属性すべてが(苦笑)。最近でこそ、年を重ね、「自分に全然自信がなくて、そんな自分も嫌い」っていう酷い自己嫌悪からようやっと解放された感じですが、元来、自己肯定感が非常に低い自分です。期待もせず、暇つぶしに何気なく開いた本も、まあそんなもんだろう、と(そう思うなら、わざわざ確認することないのにね・笑)。でも、この本は違いました。著者の、決して咎めず切り捨てない、肯定的であたたかな分析に、なぐさめられました。読んでみて、驚くほど自分に思い当たり、今までの人生で初めて「乙女座であることも悪くない、どころか、良かった。」って思いました。自分の星座だけじゃなくて、身近な人の星座も読んでみたいと思いました。

乙女座 Book 乙女座

著者:石井ゆかり
販売元:WAVE出版
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後から調べたのですが、この本の著者の石井ゆかりさんのサイト、「筋トレ」もあります。そちらも、是非ご参考に。

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本屋で収穫

Photo_2 本屋さんで思わぬ収穫。再び「赤毛のアン」(世界名作劇場文庫)と、「考える人」2010年夏号・特集村上春樹ロングインタビュー。この「赤毛のアン」はTVシリーズのノベライズ。アニメのカットもあちこちに入っていて、いいです。最初はやせっぽちでお世辞にもかわいいとはいえなかったアンが成長して、どんどんきれいになっていくの。しかし、この本の目玉はそれだけじゃない。なんと、オープニング・テーマとエンディング・テーマを収録したCDがついていること。実は数日前に初めて本屋さんでこの本を見かけて、CD欲しさに手に取ったのだけど、その日はさんざん悩んで何も買わなかった。こういうのはCDをあえて手に入れず、記憶の中にあった方がいいのかな、ってちょっと思ったのだ。でも、結局、数日してやっぱり買いに行きました。買ってよかった!懐かしい、子供だましではない上質な音楽、じっくりと何度も聴きなおしました。トロンボーンやサックスの奏でる心躍るメロディー、ブラス大活躍!そしてわくわくさせる多彩なパーカッション、豊かな弦楽器、アンを乗せて軽やか転がる馬車のようなピアノ!改めて、すばらしい作品だったんだなと思いました。
 もう一冊の「考える人」はモノクロ写真の真ん中にどどんと「村上春樹・ロングインタビュー」とあって、ズキュンと。2泊3日にわたる村上春樹へのロングインタビューが特集。わくわく。しかし、特集記事の扉に「このインタビューは『1Q84』のBOOK1、BOOK2、BOOK3の内容に触れている部分があります。まだ読んでいらっしゃらない方は、まずは小説をお読みになってから、インタビューをお読みになることをおすすめします」という編集部からの忠告が。そうなのです、BOOK3、昨夏のBOOK1、BOOK2に続く恒例の夏休みのお楽しみとして、まだ読んでいない(まだ買っていない)のです。楽しみが倍になりました。ドキドキ、ワクワク。

考える人 2010年 08月号 [雑誌] Book 考える人 2010年 08月号 [雑誌]

販売元:新潮社
発売日:2010/07/03
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「グリーン・ゲイブルズ」に浸る

Photo  土日も仕事だったので、昨日は一息入れることに。お昼に友達とランチをして、その後一人で渋谷で映画を観た。映画はもちろん、「赤毛のアン~グリーン・ゲイブルズへの道」です。映画館は道玄坂上にあるミニシアター「Cinema ANGELICA」。節約して水曜の1,000円デーに行こうかとも思ったけど、たまの映画、混んでるよりいいか、と。目論見以上にガラガラだった(笑)。のんびり観られて最高。

懐かしいアン。もう最初から懐かしさで胸がいっぱいになって、もちろんしっかり覚えているオープニングテーマを一緒になって口ずさんで、涙が出て困った。そうそう、この素晴らしいオープニング、夢みたいだったなあ。今、原作も読んでいるんだけど、アニメは本当に原作に忠実に作られていたんだと改めて驚愕。セリフが、ほとんど原作どおり。このアニメが放映されていたのは1979年だったそうなので、当時私は13歳だったということだ。子どもの頃と記憶していたが、もう中学生だったのだ。多感な時期に「赤毛のアン」に出会えたことはきっと幸運だったのだ、と今になり思う。そして、それから31年経った今、改めて見直すと、中学生当時は思い至らなかったことがたくさんある。TVで観ていた頃は、アンの立場に立って見ていた気がするが、今は完全にマシュウとマリラの心情に近い。人生の折り返しをとうに過ぎた実直な兄妹。極端な恥ずかしがりやのマシュウと、そんな兄を支えるうちに自分まで婚期を逃したしっかりものの妹マリラ。子どもを引き取るのだって、慈善ではなくて、「年老いたマシュウを助ける働き手が欲しい」と男の子を希望していたことは、とてもシビアだし。マシュウもマリラも、決して生きるのが器用なタイプではない。そんな二人がひょんな行き違いからアンという空想力豊かでエキセントリックな女の子を引き取るはめになり、アンの引き起こす様々な事件に驚かされながらも、アンへの愛情に目覚め、深く耕されていく。一方のアンも家族を得て、健やかに伸びやかに成長していく。とても味わい深い話です。むしろ大人になった今だからこそ、気付かされること、励まされることに溢れています。
 アニメーションは原作の世界を本当によく表現していると思います。自然豊かなグリーン・ゲイブルズにやってきたアンの感動がそのまま伝わり、自分が体感しているように感じられます。そして、照れ屋のマシュウの愛情深さに泣けます。登場人物たちの数々の名セリフ、本当に深いです。
 今回はアニメ全50話のうちの1話から6話までの再編集で、アンが紆余曲折を経て、「グリーン・ゲイブルズのアン」になるまでの部分の公開ですが、今後もアンの成長を見守りたいと思います。

 蛇足ですが、途中から私はアンがウィルと重なって仕方ありませんでした。ウィルもきっとあれこれ不安を抱えながら我が家にやってきたんだろうな、辛い経験したんだろうな、と。そして、引き取ったことは私たちにとって大きな一歩であり、福音だったんだ、と大げさですが、思いを新たにしたのでした。

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久しぶりに赤毛のアン

 子どもの頃からずっと大好きだった世界名作劇場の「赤毛のアン」。その劇場版が公開されているので、絶対観に行かなきゃと思っています。今回はTVの第1話から第6話までを再編集したもの。ということは、最後まできっと何回かに分けて映画化されるのだ、と思うとワクワクします。
 集英社文庫版・松本侑子訳「赤毛のアン」を買いました。そしたら、本屋さんがつけてくれた文庫カバーがグリーンゲイブルズだった!わ~い!!ハガキ大のカードも2枚ついてきました。
 おととしにはアンの切手も買ったなあ
 
読み始めて、アニメの世界が目に浮かぶようです。夏休み気分にもなれます(笑)。映画観るのが楽しみです!
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おまけ
今朝のベランダのシソとバジル。どっちも花が咲き始めてしまいました。バジルは花が咲くと特に茎がすごく固くなる。栄養とられて、葉っぱも小さくなりました。シソもバジルも自分ちで食べる分には充分過ぎる量で、活躍してくれてます。
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ラブレター

 童画家のいわさきちひろの日記や著述を集めた本「ラブレター」を買いました。ふんわりとした画風からは想像できない若い頃の激情から、長い熟成を経て55歳で没するまでのちひろの心持ちの変化が日記や著述、写真などから伝わってきました。子どもの頃からいわさきちひろの絵には「おにたのぼうし」などの絵本で親しんできましたが、大人になってからは特にファンというわけではなかったのです。3年ほど前に、通りかかったちひろ美術館にふらりと立ち寄って、久しぶりに作品やちひろの暮らしぶりを垣間見て、新たに見直した感じです。その時のおみやげには絵本「ぽちのきたうみ」を買いました。三太というわんこがうちにいたので、主人公のちいちゃんの気持ちが自分のことのようでした。ちひろ美術館には居心地の良さそうな、ちんまりしたちひろの仕事部屋が再現展示してあるのですが、そこに「大人になること」というちひろの文章が掲示されていました。それがすごく印象に残っていて、書き写して帰って、何度でも読み返したいような文章でした。その「大人になること」が今回読んだ「ラブレター」に載っていました。この文章がようやく手元にやってきただけでも、私にとっては価値のある本でした。

ラブレター Book ラブレター

著者:いわさき ちひろ
販売元:講談社
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追記:先日買った矢野顕子「音楽堂」の収録曲に、江間章子作詞・中田喜直作曲の「おかあさん」があります。直接接点はありませんが、「大人になること」に通じる詩だなあって思います。

     一人で大人になった顔してみたって
     おかあさん
     ふと呼んでみたくなる
     おかあさん

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